秋分の日・・・。
2024年の「秋分の日」は9月22日(日)。
その年の太陽が秋分点(黄道と天の赤道との2つの交点(分点)のうち、黄道が北から南へ交わる方の点のこと)を通過する日によって毎年日付を変える特殊な祝日です。
1年のなかで昼と夜の長さがほぼ等しくなる日を、春は「春分の日」、秋は「秋分の日」とそれぞれ定めています。
しかし天文学に基づき祝日を決定することは、実は世界的に珍しいそうです。
秋分の日は「彼岸の中日(ひがんのちゅうにち)」ともいわれています。
秋分の日と深く関係しているこの「お彼岸」・・・。
秋のお彼岸は、秋分の日と前後3日間を合わせた7日間のことを指します。
初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」、ちょうど間の秋分の日を彼岸の中日と呼びます。
秋分の日は昼と夜の長さがほぼ等しくになることから、この日は彼岸と此岸の距離が最も近い日と考えられ、先祖への感謝の気持ちを表しやすい日だと考えられるようになりました。
彼岸の中日である秋分の日には、おはぎを食べる風習があります。
小豆の赤には邪気を払う効果があるとして先祖に供えられたのがきっかけです。
砂糖は、かつて貴重とされ江戸時代の庶民にとっては、おはぎは贅沢な一品。
そのためおはぎは先祖にお供えする上等な品、そして邪気を払い健康を祈願する意味でもお彼岸の行事食となりました。(諸説あり)
おはぎの名前の由来
秋の植物である萩。
萩の花が、小豆の粒によく似ている様子から「御萩餅」と呼ばれていました。
そのうちに餅が取り払われ、「おはぎ」とひらがなで表現される現在の形になったそうです。
「暑さ寒さも彼岸まで」という、よく耳にする言葉があります。
春分の日や秋分の日を境に、暑さ寒さがだんだんとやわらぎ、次の季節の始まりを感じるという意味です。
夏のジリジリと焼けつくような日差しが少しずつやわらぎ、1年のなかでも特に過ごしやすい秋の始まりを知らせる秋分の日。
今まで何となく過ごしてしまいがちな秋分の日でしたが、今年はご先祖様に思いを馳せながら何気ない日常の幸せに感謝しながら過ごしたいと思いました。